産褥期なのに動かざるを得ない…そんな時に気をつけること
前回のブログで、
産褥期は、横になって安静に過ごすことについてお伝えしました。
前回のブログはこちら
そうは言っても…。
安静にばかりしていられないのが現実。
周りにサポートしてくれる家族がいればいいですが、
ひとりで育児をしている方も多いですし、
上のお子さんがいると
「安静になんてしてられないわい!!」と
動かざるを得ないかもしれません。
せめて床上の3週間までは、
できる限り横になって過ごしてほしいですが、
どうしても難しい場合は、
以下のことに気をつけて過ごしてみてくださいね。
力が入る動作の前に気をつけること
姿勢を変える、起き上がる、立ち上がる、
赤ちゃんを抱きあげる・降ろすなど、
力が入る動作の前には、
ちつを上に引き上げるようにキュっと締め、
同時に下腹に力を入れて息をふう~と吐きながら
動きだすように意識してみてください。
起き上がる時は一気に起き上がらず、
横向きになってからゆっくり起き上がって下さい。
こまめに背筋を伸ばしてください
いつも良い姿勢を心掛けたいものですが、
授乳をはじめ、赤ちゃんのお世話では
どうしても姿勢が丸くなりがちです。
背中や腰が丸まったいわゆる猫背姿勢は、
お腹の筋肉や骨盤の底にある筋肉に負担がかかってしまいます。
なので、背筋を伸ばす瞬間を作ってください。
バンザイして背骨1個1個を広げるようなイメージで、
ゆっくり息を吐きながら10秒くらいでかまいません。
座ったままでも、立ったままでも、
もちろん寝た状態でもできますので、
こまめに、ぐ~っと伸ばしてください。
背筋を伸ばすと腰も一緒に反ってしまうので、
下腹に少し力を入れて腰が反り過ぎないように
注意してくださいね。
座り方にもひと工夫を
骨盤がまだゆるい状態なので、座り方も気をつけてほしいです。
いわゆるお姉さん座りは、
お尻の片側にだけ体重がかかってしまい、
骨盤のねじれに影響してしまいます。
座る時はお尻の下にあるグリグリした骨(坐骨)が
座面にあたるように座ってくださいね。
床に座るなら、あぐらか正座がおすすめです。
また、イスやソファーにもたれるような座り方は、
骨盤が後ろに倒れてしまい、
ダメージを受けた筋肉に負荷をかけてしまいます。
丸めたバスタオルをお尻の下に入れてあげると、
(真下じゃなくて少し後ろ側)
骨盤が後ろに倒れるのを防げて楽に座れますので、
やってみてくださいね。
まとめ
どれも小さなことですが、日常にちょっとした工夫を取り入れて、
産後の身体を守りましょう。